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2016-03-21

ライロジと二次創作のこと

 podcast番組「ライロジ」にて制作中のボイスドラマ「ブレインソード」。やんちゃな男の子が主人公で、伝説の剣があって、ライバルがイケメンの騎士で…そんなよくある冒険譚だ。

 もともと同パーソナリティーの他番組を聴いていたので「ライロジ」も流れで聞いたのだけれど、リスナーがたくさん参加して作られていく「ブレインソード」が楽しそうで羨ましくて、私はついパーソナリティーであるトクマスさんに打診してしまったのだ。「二次創作してもいいですか」と。

 快い返事を頂いてから一つ目のショートストーリーができるまで、多分そんなに時間はかからなかったと思う。書き終えたそれをプライベッターに上げ、URLをリプライした。トクマスさんはそれをすぐに読んでくれたらしかった。お礼を言われて、嬉しくて、ライロジのリスナーさんも読んでくれたらいいなと思ったけれど、まぁそれは無理だろうなと思ったし、別にそれでよかった。私が私に出来る形で「ライロジ」に参加したかったのもあるけれど、こんな物を書くくらい楽しみにしていますというメッセージのようなものでもあったからだ。

 流れが変わったのは、私がショートストーリーの主人公に設定した「イケメンの騎士」役であるコースケくんが、それを朗読してくれたからだった。コースケくんは朗読が上手で、物語の魅力を何倍にもしてくれた。そしてそれを聞いた人たちが、私のことまで褒めてくれた。

 調子に乗って対になる続編を書き、それも「イケメンの騎士が使える王女」役である山下恵子さんに朗読してもらった。忙しい中録音して下さったそうで、なんだか変なプレッシャーを与えていたのではないかと思ったけれど、わざわざ家臣役にライロジ関係者でない方を呼んでまで完成させて下さって、すごくすごく嬉しかった。

 そして、彼と彼女の朗読が「ライロジ」番組内で流されることになり、それはまた多くの人に届けられた。私が文章で書いただけでは絶対にそれの存在を知らなかったであろう人たちが、コースケくんと山下恵子さんのおかげで私の創作に触れてくれた。お二人には感謝してもしきれない。

 私の創作自身は大したものではなく、あの朗読が褒めて頂けるのは朗読してくれたお二人の力があってのものだというのは重々承知しているけれど、言い回しや文章を褒められた時は、いつになく褒めて頂ける事に驚きながらも、素直に受け取ることにしている。私は多分、何を褒められるよりも、言葉の使い方や文章の流れを褒められるのが嬉しいので、頂いた言葉は全部大事にしまっている。

 朗読して下さったコースケくん、山下恵子さん、それを番組内で流して下さったトクマスさん、ケンプロデューサー、番組内で面白く弄ってくださったライロジ参加者の皆様、急に本筋と全く関係ない二次創作をぶっ込んだにも関わらず聞き流さないでいてくれたライロジリスナーの皆様、本当にありがとうございました。

podcast番組「ライロジ」


コースケくんの朗読が流れた回

山下恵子さんの朗読が流れた回