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2017-09-14

舞台 四月は君の嘘


 見に行ってきました、舞台版「四月は君の嘘」。

 原作未読、アニメ未見でもちゃんとストーリーを追えたし、ほんとに2時間で演った!? ってくらいの情報量。でも駆け足感があるわけでもなく、なるほど脚本がうまい。

 よくある王道ボーイミーツガールだし、宮園かをりが最後には……っていう大まかな展開を知ってしまっていたにも関わらず、ラストシーンはちょっと泣きました。桜の花びらが散る中で、ピアノとヴァイオリンにスポットライトが当たる演出。喉がきゅうってなった。

(でもちょっと“The 名言”が多すぎて、いちいち少し白けてしまった。原作ママなのかもしれないけど、「無理かどうかは女の子が教えてくれるさ」がやたら出てくるし、そもそも中3のセリフじゃなくない……。和田くんお気に入りのセリフ「スーパースターに挫折はつきものさ。逆境でこそそいつが本物かどうかわかる。だってよ、星は夜輝くんだぜ」。うん、かっこいい。かっこいいのは分かる。でもリアリティがなさ過ぎて「渡は良いこと言うなー!」と思えないんだよ~。いやこれは素直に受け止められない私が悪い。それは分かってるん、です、よ……)
(あとどっかでみたシチュエーションだなと思ったら「花ざかりの君たちへ」だった。あらすじを話した母に「堀北真希の出てたドラマみたいだね」って言われて膝を打った。それだわ……)

 私は和田くん目当てで見に行ったのですが、宮園かをり役の松永有紗さんが上げる悲痛な叫びはかなり胸にクるものがあったし、有馬早希役の田中良子さんは声の質がすごかった。もう、一言喋った瞬間からプレッシャーがハンパない。そりゃピアノの音も聞こえなくなるわ……圧倒的納得。

 アイドルものとかに比べると地味だし、楽しかったー!って感じのストーリーではないけれど、“お芝居の舞台”だなって感じがして良かったです。しみじみ。