toggle
2017-04-01

四月の魚と一生憧れの靴

 エイプリルフールだから嘘をつくぞ~!3リツイートくらいあればいいな~!としょうもない嘘をついたところ、予想を超えるリツイートといいねをいただいてしまい、おなじみのフォロワーさんからはじめましての方まで合わせて40リツイートの32いいね。こんな数字見たことない。

 少しでも楽しんでくださったのならいいのですが、なんか、あの、すみませんでした。意外とビビリ。私です。

 引用リツイートで「URLが違うみたいで聞けません><」など全乗っかり系コメントを頂いたのを仕事中に思い出して笑ってしまいました。ネタバレに配慮してわざわざLINEで「だまされたよ!」とメッセージをくださる方もいらっしゃいました。ふふふ。あー、楽しかった!

 最近では企業も本気で挑んでくるエイプリルフールですが、そんな中「くだらない」とおっしゃる方はいるもので、エイプリルフール肯定派否定派入り乱れるツイッターのタイムラインを眺めながらどこか既視感を感じていたら、ハロウィンのそれでした。

 ハロウィンに仮装して街を練り歩きたい願望はないけれど、エイプリルフールにインターネットでちょっとした嘘をつきたい派。私です。(もういいよ)

 エイプリルフールについた嘘は本当にならないそうですね。

 どうでもいいのですが「本当か嘘か分かりにくい嘘をつくときは、すぐに嘘であることが分かるようにしておく」というのが自分なりのエイプリルフールマンシップです。

 私のしょうもない嘘にお付き合いいただきありがとうございました。

 美味しいパンの画像を挟んで、以下は下書きに保存されていた靴の話。エイプリルフールとは一切関係ありませんが、放置している間にお蔵入りになりそうなので、なんとなく出しておきます。


 ずっと憧れている靴があります。多分もう十年以上、欲しいな、でもやっぱりやめておこう、を繰り返しているのです。

 どんな靴かと言うと−−多分名前を言えば一発でわかる人が大半だと思うのですが−−Vivienne Westwoodのロッキンホース・バレリーナ、木製のソールは馬鹿みたいな厚底で、本体は革、バレリーナのトゥシューズのように長い紐を巻きつけて履くのですが、それがとても可愛いのです。

 ロッキンホース・バレリーナの価格は8万円〜10万円。高いですが貯金すれば買えないことはありません。

 正規の値段がそれですから、古着屋さんなどで探せばもう少し安く手に入るかもしれません。

 しかも2016年にはついにあのmelissaとコラボ、特殊プラスチック製のロッキンホース・バレリーナが登場したのです。それなら正規価格で33,000円。いつでも買える状態だったのか、それともすぐに完売してしまったのかはさておき、廉価版と呼ぶにふさわしいmelissaバージョンのロッキンホース・バレリーナなら、ワンシーズン大物の服を我慢すれば手が届いた。

 だからやはり問題なのは「本当にどうしても欲しい」と思う気持ちで、結局私にはそれが足りないのです。

 嶽本氏は樹海の鍾乳洞もロッキンホースで探索したと言います。

 でも、私にはそれができない。なんなら、ちょっと映画を見てショッピングをして、という普通の休日のおでかけですら、「疲れるからなぁ」と履くのを躊躇うと思う。

 そうしたら、私はせっかく手に入れたロッキンホースを、一体何度履くと言うのでしょうか。

 Vivienne Westwoodのウェッジソールヒール(ヒールが10cmくらいあった)を結局手放し、ANNA SUIの猫足ヒールですら靴箱に眠らせている私が、ロッキンホース?

 今年、melissaバージョンのロッキンホース・バレリーナから、ブラック×ゴールドの限定カラーが登場しました。

 ラフォーレ原宿でのみ販売、インスタレーションイベントなるものも開催されたようです。

 その記事を見て、またふつふつとロッキンホースが欲しい病が再発しているわけなのですが、それでもやっぱり今回も買うには至らない。いいなぁ、かわいいなぁ、思いながら、Instagramでロッキンホース・バレリーナを履いている人の写真を眺めて、それでおしまい。

 手が届くところにあっても、今世では縁がないと思います。憧れと諦めを共存させながら、来世に期待しましょうか。