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2016-07-28

憧れの女子会だ!

 事の始まりはわわわさんからのメッセージだった。

「ねこのお医者さんピアスをお渡ししたいのですが、時間あるときにお会いできないですか?」

 そこから話が転がり、わわわさんが声をかけてくれ、なんとあの「20代ゆるOLのぱっとしない絵日記」のこなすさんと「ジンきとぽてこの、話せばわかる」のぽてこちゃんが来てくれることになった。これは、あの、噂に聞く「女子会」というやつなのではないか?

 私のみ休日だった26日の19時過ぎ、仕事帰りのわわわさんと大阪駅で待ち合わせる。こなすさんもぽてこちゃんも仕事がまだ終わらないらしく、予約の時間までにはまだ少しあったが先に店へ移動することにした。

 その日のお店はわわわさんが事前に予約してくれていたNU茶屋町プラス内の「C+」(“しーぷらす”ではなく“つぇーぷらす”)。名前を告げると快く店内に通してもらうことができ、薄暗い店内でメニューを眺める。

「ごはんはみんなが揃ってからにしましょうか」「そやね」

 まずは飲み物とおつまみ系のスモールプレートを頼むことに。おしゃれすぎるあまり何が何やら分からなくなった私は年下のわわわさんに丸投げだ。「アボカドタルタルとエビせんとか、ハーブソルトのフライドポテトはどうですか?」どちらもとてもおいしそうだし、おしゃれ空間に不慣れな私でもなんとか味が想像できる。それでいこう。

 甘いアルコールと料理はすぐに運ばれてきた。私はまず先日のなんであのときcafeでの出来事をわわわさんに話してもらうことにした。

 しばらくしてショートカットの似合う女性が現れた。私もわわわさんも初対面である…こなすさんだ。

「あたまがこんなん(ジェスチャー付きで)じゃない!」「二等身じゃない!」「よく言われます~」

 ブログでイラストを見てはほんわりゆったりした文系女子なんだろうなぁ…と想像し、会うと決まってからは私のテンション、怖がられたりしないかなぁ…と心配していたのだが、その予想は良いほうに裏切られた。

 笑顔がかわいいこなすさんが「わわわさんてどんなお仕事してるんですか?」と尋ね、わわわさんが答える。そしてこなすさんがこちらを見た。

「伊織さんのお仕事は知ってるんです」「えっ!?なんで!?こわっ」「とある人から聞いたので」「あ、ああ…とある人(某ジンきさん)かぁ」「○○関係ですよね?」「うん…ちょっと違う」「あれ?伝言ゲーム間違ってます?」「一人しか挟んでないのにね…」

 3人で盛り上がっていると、さして間を開けずにぽてこちゃんが到着した。息を切らしている彼女は慣れない梅田で迷いながらも急いでくれたらしい。ハァハァ言いながらこなすさんを見て、わわわさんと私を振り返る。

「な、絵と雰囲気ぜんぜん違うやろ?」「うん、そのくだりもうやった」「えー!もっかいやろ!?もっかい初めからやろ!?」もっかいやってどうする。

 何度も遅くなった事を詫びた彼女の耳には、わわわさん作のねこのお医者さんピアスが揺れていた。

 こなすさんとぽてこちゃんのドリンクが来て、そのついでに料理を注文することになった。

「何か嫌いなものとかないですか?」わわわさんはメニューを見ながら私たちにそう言った。そう、4人揃っても相変わらず最年少のわわわさんにメニューを丸投げしているのだ。席の関係から、飲み物の追加も彼女頼みである。人を誘うのも初対面の人と話すのもあまり得意ではないと言っていたのに、メンバーを集めるところからおんぶにだっこ状態だ。ぼーっとしていた、反省はしている。わわわさん、本当にありがとう。


 淡路地鶏のから揚げ、生ハム、マルゲリータ、トマトソースパスタにクリームリゾット。そうこうしている内に料理がテーブルせましと並べられた。

 ぽてこちゃんは「お腹すいてる!全然食べる!」と言っては「これおいしいからあったかいうちに食べ!」と周囲に気を配りながらごはんを食べている。から揚げの下に敷かれた野菜を残さず綺麗に食べる姿には好感が持てた。私は自他共に認める偏食で小食であるので、好き嫌いなくたくさん食べる女の子に憧れるのだ。

 話題はもっぱらpodcastについてだった。「なんであのとき放送局」「ジンきとぽてこの、話せばわかる」「ハンニバル・レクチャー博士」……。

 ふとぽてこちゃんが言った。「いおたんはズバッズバッて感じやん?だからpodcastよりはツイキャスのほうが向いてそう」「うん?」「ほら、人に気ぃ使わへんやん?」まぁ……うん……そうだね!思って笑っていると、斜め向かいからこなすさんが返す。

「いや、面と向かってそれ言うぽてこさんも気ぃ使ってないやん」

 切れ味の鋭いツッコミだった。やっぱり面白くていい人だ。

 時間はあっという間に22時をまわり、終電も近いということで解散することになった。

「またごはん行きましょう」と約束を交わして別れる。それが社交辞令で終わりませんようにと、私は本気で願っている。


 こなすさんが描いてくれたその日のこと。私の似顔絵だよ!!!嬉しかったから即保存した。頭から足までちゃんと再現されててビックリする。よく見てるなぁ……。こなすさん、引用許可ありがとうございました!