『心臓の王国』が刺さって抜けない棘になる
竹宮ゆゆこの『心臓の王国』を読み終えた。 心を揺さぶられ、泣きはらして目元は赤く腫れていた。前日に「ラストマイル」を見ていたので、米津玄師の「がらくた」が自分の中の一番取り出しやすいところにあった。『心臓の王国』にもぴっ…
竹宮ゆゆこの『心臓の王国』を読み終えた。 心を揺さぶられ、泣きはらして目元は赤く腫れていた。前日に「ラストマイル」を見ていたので、米津玄師の「がらくた」が自分の中の一番取り出しやすいところにあった。『心臓の王国』にもぴっ…
ここ数年、たまに思い出しては「また読みたい」と思っていた本がありました。 それは私が中学生か高校生の時に読んだ文庫本で、母の所有物でした。 ただ、作者の名前も本のタイトルも表紙すら思い出せない。 覚えているのは短編集であ…
いつも聞いている「名古屋でこっそり」というPodcast番組のパーソナリティの一人、放送作家のおぎすシグレさんが小説の本を出したということで、その初小説『読んでほしい』を読みました。 ストーリーや読後感と自分の好みを足し…
先日DMMブックスで「初回購入限定最大100冊70%オフ」のキャンペーンをやっていた時に購入した本の内の一冊が「推し、燃ゆ」でした。 発売当初ツイッターで流れてきた冒頭の試し読みをして「おもしろそ~」とか思ってるうちに忘…
最低限文化的な生活を送らなければと思ったり思わなかったりしながら、積ん読を一冊崩しました。 森見登美彦著 『太陽の塔』です。 ※余談1 写真はこの間「秋の遠足」と称して万博記念公園へ行った時のもの。せっかくドールに秋らし…
何度も何度も途中で詰んで読むのに何ヵ月もかかった。 読み終えた後で映画にもなってたよなぁって予告編だけ見てみたけど、お姉さん役の蒼井優さんの声が「思てたんと違う!」って感じでダメだった。 まぁまぁ、好きな作家のすべての作…
※ネタバレを含みます 賽助先生(というか鉄塔さん)の書くブログやらメルマガの文章がすごく好きで、だから小説にも期待していたしこんなことはあまり言いたくないんだけども、正直肩透かしを食らったというか、なんか、こう、五段階で…
綺麗でさみしくてちょっとだけ怖いお話。 最初は宵山が舞台の短編集なのかと思ってたから、後半に向けて伏線が回収されて一つにまとまっていく感じがやっぱり森見ワールドだった! って。ちょっと物足りなく感じてしまうのは、阿呆の屁…
やったー個性的なキャラクターたちがどたばたしたりしなかったりする森見ワールド全開のやつやー! どたばたどたばたごろごろごろごろーって感じで特に感想はありません。めっちゃコミカル。Amazonレビューに「森見初見の人は…
ハイテンションで畳みかける系の森見作品しか読んだことがなかったのでちょっとびっくり。そして読んだ後「怪談」「ホラー」に分類される作品だったと知ってそれにもびっくり。不思議で少しさみしい小説だなぁとは思ったけど、これホラ…
おもしろかった!微妙に違うパラレルワールドを繰り返しているうちに、もしかしてあれはここに繋がるのではと気付いた時の快感といったら……。 出てくるキャラクターは軒並み全員クセが強いけど、そこが愛おしい。無駄がなくて文体…
久しぶりに野ばらちゃんの本を買いました。最後に買ったのが『破産』だったので、もう5年も経つのですね。 なぜ手に取ったかというと、これが復帰作だから——というわけではなく、ただ、装丁が好みだったからです。カバーがついて…